2012-02-26

イメージセンサーってなに?

撮像素子(イメージセンサ)について


  この撮像素子には、様々な大きさがありますが、これはフィルムにも、APSサイズや中判という、6×4.5や6×7などのサイズがあったのと、少し似ています。ところで、 フィルム カメラでは、35mmというサイズが主流でしたが、この点ではデジタル一眼レフを頂点としたデジカメの世界では、やや趣が違うんです。

 フィルムカメラで一世を風靡したAPSサイズは、結局、すぐにデジタルカメラの時代がやってきて、廃れちゃったんです。

 ですが、デジタル一眼では、むしろこのサイズが主流で、これをAPS-Cサイズのデジタルカメラなどと呼んでいます。

 一方、35mmの デジタルカメラ は、フィルカメラに敬意を表して、”フルサイズ”と呼んでいます。

 では、なぜデジタルカメラは、大きさが小さいほうが好まれるんでしょうか。

 そう!イメージセンサが小さい方が、まずカメラの内部構造が小さく作れるということがありますよね。それと、大きいセンサは、やはり電力をたくさん使うんです。

 そのため、バッテリーも大きく、長持ちするものが必要になり、フルサイズ以上の一眼レフカメラというのは、とても大きく、重いものとなっているんです。加えて、結局、高価で高級な製品ともなってしまうから、プロカメラマンや一部のハイエンドユーザーと呼ばれる人々しか買わないということになってしまったんです。

 さらには、ハンディ・ビデオカメラの台頭やカメラ付き携帯電話の普及がデジタル一眼カメラやコンパクトデジカメの存在を脅かし、そのあり方にも変化をもたらしたんです。

 ところで、イメージセンサーは、大きいほど光を受け止められる量も大きいですから、写される画像も、コンパクトデジカメよりは、大きいセンサーのAPS-Cの方が好まれ、小型軽量な製品が望まれて売れる。

 その分、実勢価格もフルサイズの数分の一から十分の一も安い製品が流通してAPS-Cサイズという、デジタル一眼レフカメラが、現在は、主流になっているということなんです。