皆さんは、デジタル一眼レフに限らず、コンパクトデジカメでも携帯電話のカメラ機能にだって、まず何百万画素なの?って、気になりませんか?
なりますよね!それほど、デジカメの画素数というのが、世間一般にも浸透しています。それは、高画素なデジカメ(デジカメって言葉は、日本国内では三洋電機などの登録商標なんです。)ほど、高画質!というイメージが、もう私たちにとっては常識として定着してしまっているんですね。
では、発売初期のデジカメってどんな画素数だったのか。ご存じですか?
デジタルカメラの黎明期には、1995年4月の CASIO のQV-10などがありましたが、この機種は非常に当時としてはコンパクトで、25万画素もあったんですね。で、6万5千円でした。
な~んだ、たった25万画素?って思うでしょう。実際に画質的には、とうてい見るべきものはなかった訳ですが、それはそれで、当時としては画期的な製品でした。でも、まだまだプロカメラマンが手を出すには、ほど遠い存在でした。
同じ年の6月発売、1/2型 41万画素 CCDを搭載したOLYMPUSのDELTIS VC-1100II HSは、画素数では約2倍となりましたが、なんと248,000円もしていました。今なら、フサイズのデジタル一眼レフが買えちゃいそうな値段ですよね。
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Nikon D1 |
これで、ようやくプロカメラマンが使いだしたんです。プロユースとして、デジタル一眼レフカメラが存在感を増して、フィルムの一眼レフカメラを脅かす存在となってきたんですね。
どんなカメラでも、やはりプロが使用するようになって、初めてそのジャンルでは、ちゃんとした製品といえるんじゃないでしょうか。
それまでは、高価な趣味や超マニア向けといっても過言ではありませんよね。
その後は、各カメラメーカーは、競い合うように高画素化したデジタル一眼レフカメラやコンパクト・デジタルカメラを、また携帯にも高画素のカメラ機能が付いた製品が開発され、人気を得て、販売されてきた。逆にフィルムのカメラ製造からは、現在、ほとんどのメーカーは撤退を余儀なくされ、僅かな大手カメラメーカーしか、今は銀塩(フィルム)カメラを製造していないという訳です。